2月のお香 梅 「梅は寒苦を経て清香を発す」

2月になりました。
お変わりなくお過ごしでしょうか。

新年を迎え、あっという間に2月を迎えたように感じます。
日々、何かとやることが多くとも、
四季折々『季節のめぐり』を感じながら、豊かな心持で在りたいものです。

今月の香りは、『梅』


2月になると黄梅が見頃を迎えますね。
寒空でも、黄色いかわいらしい姿をみると、
「春は、もうすぐそこ」
そんな気持ちになります。

「梅は寒苦を経て清香を発す」

「梅は寒苦を経て清香を発す」(梅経寒苦発清香)という禅語はご存知でしょうか。

「梅は厳しい冬の寒さを乗り越えた後、花を咲かせ、清らかでかぐわしい香りを放つ」という意味の言葉です。

梅の花のつぼみは真冬の冷たい風に耐え忍び、やがて春が近づくと一番に小さな花をほころばせ、清らかな香りを漂わせます。これは梅が懸命に寒い冬を耐えて春を迎えたからこそ発する香り。

人も同様に苦難を耐え忍び、乗り越えるからこそ成長できる教えを説いた言葉です。この禅語には「今まで一生懸命に努力してきたことが、春を迎えて大きく花開く」という解釈もされているようです。

これまでの努力が花咲く春へ。
今月も、1日1日を大切に生きたいものですね。

ひと月、ひと香(ひとつき、ひとこう)

毎月ひとつ。
季節の香りをお手に取り、今を感じる。

先月の自分
今月の自分
いま、何を思うのか。

やることが多いと、どうしても外に意識が向きやすいものです。

月に一回でも、この香りを手に取った時は、
あなたがご自身に集中できることを願って。

今月は、梅の香りをお届けします。

梅の印香-香りと愉しみ方

こちらの印香は、
ふんわりとしたサンダルウッド(白檀)と春のすがすがしい清らかな梅の香り。

印香は、約1ヶ月ほどほんのり香りが続くので、お皿の上に飾っても素敵です。

毎月のご自身と向き合う時間として。

香台にのせ、火を灯し、
立ち昇る煙とともに雑念を浄化。

新たな気持ちで、また今日を生きる。

ひと息ついて、香りに身をゆだねる私だけの時間

毎月ひとつの香りと向き合う時間は、
ほんの5分、10分かもしれません。

しかし、ほんの短い時間であっても、
ご自身と静かに向き合う貴重な「ひととき」というものは、
人生においてかけがえのない時間ではないでしょうか?

ご紹介した香りはこちら

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